いつも大変お世話になっております。
イオナイザーV5を使用しているのですが(その節はありがとうございました)
あの機械は、電気を流して育毛剤の浸透を促すという機械なんでしょうか?
スイッチをオンにしてもビリビリ来るわけではないですが、
電気を育毛剤に通す?といったものですか?
仕組みに興味があるので是非教えて頂きたいです。
どうぞよろしくお願い致します。
頭に電流を流すといっても、家庭に来ている100Vの電流を直に流すというような乱暴なことではなく、イオナイザーは最高20Vという弱い電圧で、0.5ミリアンペアから3ミリアンペアぐらいまでの、ほとんど感知しない平流(プラス極からマイナス極に向かって常に一定の強さで流れる電流のこと)ですので、ピリッとかチクチクというような感じは全くしません。(低周波治療器などの交流の場合はピリピリきます)
手で握った部分から電流が誘導され、スイッチの切り替えで手がプラス(+)になれば先端の導子はマイナス(−)になり、手の部分をマイナスにすれば導子はプラスになります。電流の強さはダイアルで調整します。(最高にしてもよほど敏感の人でないと感じません)
電流を流しながらブラシの部分で頭皮を軽く刺激します。電流は表皮の下の毛細血管の走っているあたりを流れます。電流が流れることにより血行は良くなります。
イオンというと何か神秘的な感じを受けるかもしれませんが、イオンは原子や分子のような微粒子になり、+なり−なりの電気的性質を持ったもので、私たちの身の回りにはいくらでもあるものなのです。
皮膚に電極を当てて電流を流すと、電流は水分の少ない角質層を超えて水分の多い真皮の乳頭層付近を流れていくと考えられます。この時、体内のイオンの+イオンは−の電極の方に向かって移動し、−イオンは+極の方に向かって移動します。
血管内の血液中のイオンも同様で、この血管の中の血液中のイオンがお互いに逆の方向に移動しようとすることは、血液をかきまわすようなもので、血液がよどんでいたような部分は流れがよくなってきます。
イオンの生体に対する影響は、+イオンは神経細胞に対しては興奮作用、代謝機能に対しては亢進作用があります。−イオンはこの逆の鎮静作用、あるいは抑制作用があるとされています。
こう言う私も先日耳の鼓膜に穴を開ける手術を受ける際に麻酔のイオン導入(イオントフォレーゼ)を受けて痛みを感じずに手術をやってもらうことができました。
ここまでは育毛剤を塗布しないで血行を良くする方法ですが、育毛剤をつけておこなう場合をお知らせしておきます。
たとえば塩の分子は水に溶けると+イオンと−イオンに分かれて存在しますが、砂糖の分子はただ水にとけているだけでイオンになっていません。
イオンに分かれるものはイオン導入方をおこなうと表皮以下に浸透させることができるのです。たとえばビタミンCは水に溶けると同時にほとんどが−イオンになり、一部の生理作用、化学作用のない部分だけがプラスイオンになります。シミの漂白に有効な−イオンの部分を−極を使って表皮下に導入することができるようになります。
脱毛の場合、はじめに霧吹き(水スプレー)で頭皮をしめらせるか、シャンプー後タオルドライをした状態で−軽く気になる部分をブラッシングし、2、3分したら育毛剤(ルイザプロハンナトニック)を塗布し、+で5分位通電します。(トニックには水溶性の+イオンになるある物質が配合されており毛母を活性化します)
ほかにもクレンジングする方法などもありますが、またの機会にします。