男性型脱毛(AGA)の原因は男性ホルモンによるものですが、髪が薄くなる(細くなる、伸びなくなる、)禿げるのは単独の原因というよりたくさんの誘引が関わっています。
基本的には毛髪をつくる毛乳頭や毛母細胞の働きに、老化や何らかの異変が起こりヘアサイクルに乱れや短縮が起こったことによります。
それらの原因としては、食事内容が偏食傾向であったり、血液循環が不良になり毛乳頭や毛母細胞への栄養の補給が十分に行なわれなくなったり、皮脂腺機能の亢進により分裂が阻止されたり、エネルギーの代謝に悪影響があって、細胞内の代謝作用がスムーズに行われなくなってくることなど色々があげられます。
他にも性ホルモンのバランスがくずれたり、精神的なストレスなどがきっかけとなったり、日常の手入れ不足や、間違った手入れなどから生じる常在菌の過剰や不足、フケなどが刺激になり、その結果、頭髪の機能低下や退化現象を起こ
り、脱毛が促進されたりヘアサイクルの生長期が短縮したり、休止期が長くなり、生長が鈍化し細毛化が起こって逃避が透けて見える(てハゲてくる)ことなどがわかってきました。
しかし、「人間はなぜハゲる必要があるのか」、「ハゲる人とハゲない人がなぜ起こるのか」などという真因は、残念ながら医学的にも完全には解明されていないのが現状で、いろいろな「説」が出され、「べつに生命に異常ないから」「遺伝だからしょうがない」などと軽視の風潮さえある一方で、分子生物学、生物化学、免疫学、再生医学などの研究進歩により、男性型脱毛症の原因究明と治療法にも少しずつ光が見え始めてきました。
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