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スキャルプヘアチェック

汚れや皮脂により毛穴が詰まっていると、トニックや育毛剤の浸透が妨げられるだけでなく、炎症やフケ、さらには脱毛の原因になってしまいます。 若ハゲ候補生脱出指令 の第一歩は頭皮(スキャルプ)を清潔に保つことが大切なのです。意外と毛髪や頭皮の健康管理がおろそかになっている人が多いようです。頭皮や抜け毛の状態は常に変化しています。ときどき MINATO3710 を訪れ、自分の目でこれらのチェックをしておきましょう。
また、毛穴の中に生息する 皮膚ダニのチェック も行っておきましょう。(トリートメント時の毛根・頭皮チェックは無料です)

スキャルプチェック

健康で清潔な頭皮と毛穴

健康な皮膚の条件は「う・な・は・た・け」が大切です。
「う」 は「 潤い 」の「う」。「な」は「 滑らか 」の「な」。「は」は「 張り 」の「は」。「た」は「 弾力 」の「た」。「け」は「 血色 」または「 血行 」の「け」です。

うるおい」と「滑らかさ 」は角質層の水分と油(脂)分の量で決まります。健康な皮膚の水分量は16〜20%。汗腺からの適度な汗と皮脂腺からの皮脂が混じった脂肪膜によって保たれています。
「張り」と「弾力」は真皮の膠原線維と弾力繊維が関係し、紫外線に当たるとこの繊維細胞をつくる素の繊維芽細胞が正しく働らかなくなってしまいます。
また頭皮が硬くなると血行にも影響を与えます。血行が良ければ皮膚に十分な栄養が行き届き、細胞の働きも良くなってきます。
毛穴の部分もきれいに窪んでいて、頭皮も艶やかで、血管が見える位の状態が健康な毛穴環境と言えます。このような状態になっていれば育毛剤、発毛促進剤の吸収もスムーズに行われるようになってきます。


皮脂が詰まり、汚れた頭皮と毛穴

健康な頭皮の毛穴に比較すると毛穴の環境が悪化しているのが分かります。適度な皮脂は必要なものですが、多くなり過ぎるとベタつきが起こり、皮膚表面の角質とともに 脂漏性のフケ になり、地肌にベッタリとくっついて毛穴をふさぎ、炎症が起こり、脱毛、ハゲの原因になってしまいます。黄色い皮脂の固まりの写真は、休止期の毛穴で皮脂のみが分泌されている状態です。


皮脂が多い場合、毛穴の奥には「デモデクス」とよばれる「皮膚ダニ」が棲息していることが多いです。


脂漏性皮膚炎

毛穴が汚れた結果、左から炎症を起こしそうになっている頭皮。炎症を起こし大量のフケが発生した頭皮。毛穴が汚れた結果、左から炎症を起こしそうになっている頭皮。炎症を起こし大量のフケが発生した頭皮。シャンプーをしてフケを取り除き過ぎた状態で、皮膚も赤く炎症を起こしています。


マッサージ不足

シャンプー時のマッサージが不足していたり、ゆすぎが不十分な頭皮。皮膚の表面の角質が薄く剥がれている状態です。
このような状態の頭皮をブラッシングすると、粉をふいたような状態になり、細かなフケが瓦が剥がれるようにパラパラ落ちるようになってきます。
特に冬期の乾燥期に多く診られます。


人工毛植毛

人工の毛髪を植毛した状態です。左は同じ部分をセットの際にアイロンで曲げたり、何度も曲げたため、植えられた人工毛は伸びないため、曲げられた部分が弱り、断毛が起こりそうになっています。右は植毛した皮膚が黒く変色してしまっています。損傷と脱落防止と人体の拒絶反応をどこまでクリアするかが問題です。アメリカFDAの発表によりますと、ガンを誘発する恐れありとして、1983年6月3日人工毛の植毛を全面禁止しています。


自毛植毛

自分の毛髪を植毛した状態です。後頭部の自分の毛を薄くなった部分に再配分する方法で、移植するために後頭部の毛の一部を切り取り(幅1cm、長さ10〜20cm程度)、その部分は縫い合わせ、切り取った頭皮を細かく株分け(直径1〜2.5mm)をして薄い部分に移植する。手術後通常3〜6週間で自然に抜け落ち、その後3〜5カ月後になると新しい毛が次々と生えてしだいに伸びるようになってきます。写真は植毛した部分で成長が始まっています。


皮膚ダニ

皮膚ダニは人の皮膚の皮脂腺や毛根部に寄生する0.1〜0.4mmのパラサイトで、皮膚と皮膚との接触で簡単に感染してしまうため、成人の97.68%に寄生しています。
皮膚ダニは正式名は「デモデクス」と言い、非常に短時間で成虫にまで成長し、ねずみ算式に増えていき、その結果、毛穴は大きくなり、皮膚のキメが粗くなり、排泄物や死骸が炎症や皮膚病などをひき起こす恐れがあります。

2種類いることが知られ、やや小型の「デモデクスブレビス」は、皮脂腺の中に生息し、皮脂をエサとして生活しているため、皮脂腺の細胞組織をこわし、炎症を引き起こします。一般に「ニキビダニ」とも言われ、悪化したニキビの中には必ず見つかります。ニキビのほかにも肌荒れ、アトピーなどを起こすことがあります。
写真のデモデクスは毛根部にいる「デモデクスフォリキュロラム」で、毛根部の栄養を吸い取って、毛根部の細胞組織を傷つけ、頭皮の炎症や抜け毛を引き起こします。


ヘアチェック

自然に抜けた正常な毛根

生理的に抜けた毛根はコルベン状といわれるマッチの軸のような自然な膨らみと丸みをもっています。休止期に入り抜けたもので、毎日50〜60本抜けても正常です。
ただし、毛根がこのようであっても、毛先が細く尖っている場合は寿命が短縮した毛で、分類としては異常毛に分類されます。


広汎性脱毛根(乾燥性)

広汎性とは限局に対する言葉で、あちこちの毛がパラパラ抜ける症状で、乾性のフケの多発にともなって脱毛が目立つようになってきます。本来はまだ休止期に達していないうちに抜けたため、毛母は成長期にあり、毛根下端には細長くシッポのような未角化の根鞘が付着しています。
ひ糠性脱毛症毛根とも言われ、毛髪が細くなり、全体に薄くなったりハゲになりやすいと言えます。

広汎性脱毛根(脂漏性)

皮脂腺の発達により皮脂の分泌過剰になり、毛包内も皮脂で充満し、固着力が低下したもので、毛根部には皮脂や根鞘の一部が付着していたり 未角化の根鞘の付着がみられます。
フケにともなって抜けるもので、頭皮は脂っぽく、べたついた感じが特徴で、このような抜け毛が多くなっている時は、マラセチアなどの微生物が繁殖しやすい環境をつくり、ハゲになりやすくなってしまいます。


皮脂が付着した脂漏性の異常脱毛根

皮脂が分泌過剰になると、皮脂が毛根を包んで毛包にたまって炎症を起こしたり、頭皮についた腐敗物質が毛母細胞に変化を起こさせ、成長期毛が休止期に変えられるため脱毛し、ハゲになりやすくなってしまいます。抜け毛の毛根部には皮脂の固まりが付着しているものが多くみられます。場合によっては写真のように毛の太さの5〜6倍以上もの太さの皮脂がつくことがあったり、毛根部全体が皮脂で白くなっています。


円形脱毛・萎縮断毛

毛根部が萎縮しているのが特徴で、この萎縮状態や毛根状態、断毛状態などによって病状が推測できます。
軽度の場合は萎縮の度合いが少なく、悪性のもので急に抜けるタイプのものは、萎縮が急であったり極度に細くなっていたり、断毛状態になっています。慢性のものは萎縮が毛根上部まで繰り返し、太くなったり細くなったりを繰り返しています。

この毛根も円形脱毛症の人のもので、正常な毛との違いはキューティクルが形成されず縄をなったような状態になっていました。脱毛も慢性化した状態で、回復したり脱毛したりを繰り返しています


捻転毛

乾燥や物理的な外力が加わったわけではなく、自然に捻転した状態になっていて断毛したものです。
生後2〜3年して発症し、毛はもろく、まばらで、反射光で明暗が交互に見られます。遺伝性症候群の乏毛症のひとつと考えられます。


増毛法の抜け毛


某メーカーの増毛をした人の抜け毛です。右下が毛根部で、8の字になっているのが自毛で、左側に向かっているのが増毛された人工毛です。3本を折り返して6本にして増やし、7倍にしてあります。結び方は色々な方法があり、メーカーによりそれぞれ違っています。


1本の毛髪を引き抜くのに要する固着力は、普通の毛髪で50〜80gですが、髪の薄い部分の毛の固着力は一般に低下しており、このような毛に増毛をするとかえって抜けやすくなってしまいます。もし写真のように7倍に増毛したならば、それぞれの毛に10g以上の力が加わると、結ばれた毛の根本には力が集中して70g以上の力が加わることになり、簡単に抜けてしまいます。増毛がかえって減毛法になってしまうことがあるのです。おしゃれのひとつとして、カラー増毛などで丈夫な毛に4本以下で増毛するのであればオススメです。 カラー増毛についてはMINATO3710にお問い合わせ下さい。


人工毛植毛の抜け毛

人工毛植毛はアメリカFDAでは禁止しているとはいうものの、日本では規制はありません。
植え込んだ人工毛はα型またはd型の輪の中に皮膚組織が入り固着します。
写真は人工毛を植毛した人のもので、シャンプー時に抜けたものです。強い力が加わって抜ける時は結び目がほどけて1本の糸状になるといいますが、植え込んだままの輪のついた状態で抜けていました。

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