要注意

円形脱毛症について

これって円形脱毛????

円形脱毛症
男女を間わず、子供から老人まで、どんな人にもかかる可能性のある脱毛で、毛髪の抜け方から、次のようにいくつかのタイプに分けられています。

単発型

頭髪の一部分が円形あるいは惰円形に脱毛する。1〜2個できる。

多発型・続発型

数か所が脱毛するタイプで一部が回復するとまた別のところが脱毛する。

網状型・蛇行型

多発した脱毛がくっついて一部が回復すると、別の部位の脱毛が始まる。

全頭型

円形にとどまらず、頭全体の髪がほとんど全て抜け落ちてしまう。

汎発型

頭髪だけでなく眉毛、まつ毛、体毛など全身の毛が抜け落ちてしまう。



脱毛の仕方は様々ですが、どのタイプの場合も、ほとんど何の前兆もなく大量の毛髪が抜け始め、短期間で一定範囲の毛髪がすべて脱落してしまうという共通点があります。

脱毛するのは一か所のこともありますが、数カ所に起こったり、1か月くらいの間に頭髪や体毛が全て抜け落ちてしまうこともあります。
抜け毛の状態はタイプにより多少違いますが、一般に毛根部が細く萎縮していたり断毛しています。


一般に上記の単発型は回復しやすく、全頭型、汎発型は回復に数年以上かかることもあります。
蛇行型は、額や襟足などの生え際がジグザグに抜けるタイプで、子供に起こることが多く、難治性タイプと言えます。

男性型脱毛症には、ある種の前触れがある
のが普通で、フケが大量に出るとか、抜け毛やカユミが妙に増えるなどの前兆があり、ゆっくりと髪の毛が薄くなっていくため、完全にハゲるまでには、ある程度の心の準備をすることができますが、円形脱毛症には、このような前置きや心の準備期間はほとんどなく、ある日 突然に! 発生したり発見されます。

円形脱毛はなぜ起こる? 

円形脱毛症の発生は、ホルモンの異常、自律神経の失調、ストレスなどいろいろ言われたり、精神的な事がキッカケとなって、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、交感神経が特に緊張したため、頭皮の小さな血管が一過性に収縮して発生すると言われていました。

ストレスなどにより頭皮が血行障害に陥り、周囲の細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなり、そのため脱毛するというもので、実際に円形脱毛症にかかった人の中には、仕事が異常に多忙だったり、生活環境が変わった、受験や倒産など、ストレス説を裏付けるような出来事を経験している人も少なくありません。

このタイプの人の半数は親や本人に胃潰瘍などの病歴がみられ、血圧もやや低く、精神的な緊張が長く続くと正常な人より血圧がやや高めになりやすい傾向があります。

しかし、すべてが精神的因子によるものではなく、ストレスが円形脱毛症の引き金になることはあっても直接の原因ではなく、現在は「白血球」の一種である「 リンパ球 」の働きに異常、つまり免疫システムの暴走によって引き起こされる 自己免疫疾患 の一種であると考えられるようになってきています。

人間の体には、外的から身を護るために「免疫機能」を持っていますが、この免疫機能を担っているのがリンパ球で、細菌やウイルスなどが体内に入ると、これらをリンパ球が異物とみなして攻撃しますが、円形脱毛症の場合、何らかの理由(まだはっきりとはしていませんが、ストレスやアレルギー疾患、ホルモン障害、代謝障害などが引き金になっているようです。)でリンパ球が毛根を異物と誤認してしまい、攻撃をしかけることで起こってきます。

アトピー体質やぜんそく、アレルギーを持つ人に多く見られたり、自己免疫障害の人にも多く発生していたり、円形脱毛症で抜けた毛の毛根は、毛球が破壊され萎縮毛となっていることなどから、 免疫システム の問題だというのが学会の定説になりつつあります。しかし、これらの引き金となる要因が、リンパ球に働き、具体的にどのような影響を及ぼしているかはまだ分かっていないのです。

髪の生え際の毛が抜けるような場合は脱毛も長引く事が多く、糖尿病、胃潰瘍、高血圧、甲状腺機能異常、女性では卵巣機能異常、生理不順、男性では無精子症などの病気や症状が見られることが多いです。

子供の頃から発生する円形脱毛症の場合は特にアトピーが関係している場合が多く、他にはアレルギー、ぜん息、花粉症などがきっかけになっている場合が多いです。


円形脱毛症の治療には、脱毛部に直接塗るステロイド剤、血管拡張剤などの外用薬や、抗アレルギー剤、血管拡張剤、ステロイド剤、などの内服薬や、ステロイド剤の局所注射などの「 薬物療法 」と、光化学療法(PUVA)、液体窒素療法、軽いカブレを起こさせる局所免疫療法などの「 物理化学療法 」が行われますが、これらは副作用が起こることもありますので、医師の指示のもとに行ってください。

アトピーは体質や食事内容、家庭内のダニ、シャンプーなどの刺激が悪化させたり、原因となっていることがあるので、このような場合はアトピー治療も併行して行い、食事内容を検討することや、じゅうたんや畳などダニ防止をこころがけること、刺激の少ないシャンプー剤などに切り替え、医師による治療とともに、家庭では血管拡張・血行促進タイプの育毛剤を使用し、マッサージなどで肩こり(円形脱毛症を起こしている人のほとんどが、頑固な肩こりを経験しています。)を解消し、リラックスすることなどで血行の促進を図ることが必要になります。

MINATO3710で最初に行うのは原因・誘因と考えられることの調査で、
その結果に基づいてお手入れのためのメニューを組み立てます。

さらにお手入れだけでなく、食事面や生活面、精神面などのアドバイス、自宅でのお手入れ方などの指導を行います。



最初の回は、頭皮、毛根チェック、上記アドバイス、シャンプーから発毛・育毛マッサージなど実際のお手入れなどを約2時間かけて行います。 費用は12100円(税込み) です。2回目からは症状により約1時間〜1時間15分かけてのお手入れが8800〜9900円(税込み)です。通常お手入れを受けに来るのは1カ月に1回位の人達が多いです。


重症の円形脱毛症のための薬が新しく承認されました

 円形脱毛症の重症患者向けの薬が発表されましたのでお知らせ致します。
新しい治療薬の名前は「バリシチニブ」(商品名・オルミエント)と言い、2022年6月から保険が利くようになりました。
 この薬は私たちが使用したり販売することはできませんが、知識をお客様に提供して新たな治療の選択肢として主治医と相談することをお勧め致します。

 円形脱毛症はリンパ球が毛根を誤って攻撃して毛が抜ける自己免疫疾患のひとつとされ、こうした自己免疫疾患は攻撃を受けた臓器により、甲状腺ならバセドー病、大腸なら潰瘍性大腸炎、関節ではリウマチを発症します。

 円形脱毛症を発症した人の中には、他の自己免疫疾患との合併でアトピー性皮膚炎や、メラニンを作り出すチロシナーゼ酵素の働きが免疫細胞に阻害され、攻撃を受けた部位の皮膚の色素が抜ける尋常性白斑が起こったり、潰瘍性大腸炎をともなうことがあります。 
 
円形脱毛症の場合は8〜9割は40歳代までに発症し、私のサロンでの相談は幼稚園から小学生が多くなっています。(最近相談にみえた22歳の女性は、幼稚園の時に全頭脱毛症になり、そのときは自然回復したのに今回は襟足や前髪の抜け毛が止まらない―――>抜け毛と言うよりも円形脱毛症特有の断毛がほとんどでした。アトピーも併発していました。)
 
 症状の重さにより、単発型、多発型、蛇行型、全頭型、汎発型などがあり、先の治療ガイドラインでは炎症を抑えるステロイドの注射や塗り薬、冷却療法、SADBEやDCPCを塗布して人工的にかぶれを起こして発毛を促したり、PUVA療法(薬剤のソラレンと長波長の紫外線を併用する光線療法)などが行われていますが、ガイドラインでも重症患者への決め手となるA群に相当する治療法はありません。

 重症化した患部ではリンパ球を活性化させるサイトカイン(炎症の重要な調節因子で細胞から分泌される低分子のたんぱく質の総称)が過剰につくられます。
 毛包の細胞の中のたんぱく質であるヤヌスキナーゼ(略称JAK)を中継してリンパ球にさらなる攻撃信号が伝わり、リンパ球内のJAKはそのリンパ球の活性化を促し毛根攻撃が激しくなるのです。


 この攻撃信号を遮断しリンパ球の活性化を抑える薬(JAK阻害薬)が第3のコロナ治療薬(酸素吸入、ECMOを要する肺炎の治療薬、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎などを適応症として2021年4月23日に承認)として承認された「バリシチニブ」です。

 円形脱毛症に対しては、@脱毛範囲が頭部の50%以上で、A既存のB群、C群の治療を6ヶ月ほど行っても効果がみられない、B事前の血液検査などで服用できることが確認されたなどの条件を満たす患者に限られていることで、すべての重症患者に効くわけではないことと、免疫力が下がるため感染症のリスクが若干あがる可能性があること。

 30日分の薬代が3割負担で約47000円かかること。飲み始めると長期間続けなければならない可能性があること。今後の有効性や有害事象などの知見の集積により投与に伴う副作用などがおこることも懸念されるので主治医とよく相談することが必要です。

 詳しくは相談の時にお話いたしますが、細菌、ウイルス感染、過労、肩こり、などがきっかけで発症することが多く、ストレスは直接の原因ではなく、発症するとストレスが増すことなどいろいろお話しし、血行を良くするマッサージやツボ刺激を行い発毛を促します。。

 まずは医師の診断・治療を受け、発毛のきっかけを作ってもらうと改善が早くなります。


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