ミナト３７１０　髪様倶楽部

質問
私は元々結構眉毛が濃かったので、カットしたり、眉の下を剃っていました。剃り過ぎたので一度伸ばそうとしたところ、３週間位たっても「ザンバラ」になって伸びなくなってしまいました。眉毛についてとケアの方法があれば教えて下さい。
（静岡県　Ｋ・Ｍ雄　１９歳）

回答
　眉毛についてのメカニズムはあまりよく知られていないのが現状で、一応は男性ホルモンの支配下にあるとされています。しかし二次性徴期を迎えてもグングン伸びるわけでなく、あまり強い影響は受けていないようです。またはっきりとした原因は分からないのですが、 老年になって男性ホルモンの働きが衰えてくると、逆に鼻毛や耳毛とともにその成長期が次第に長くなり、老化の徴候として長い毛が目立つようになってきます。
　眉の外側は甲状腺ホルモンの影響を受けており、甲状腺機能低下症になると眉毛の外側１／３が抜けたり薄くなってしまいます。
　眉毛は家系や民族など遺伝的傾向が強いと言われ、眉の形もさまざまで、昨年トルコを旅行した時に眉が一直線に繋がっている人を何人も見かけたので、日本人の場合、一本眉で男らしいなどと言いますので聞いたところ、個人差はあるでしょうが、トルコの女性は日本の女性がハゲを好まない人が多いのと同じように、一本眉の人は好まないということで、「眉の間を剃ったら」と言うと、「かつらを着けたら」というようなものだということでした。
　眉毛が生えてから抜けるまでのヘアサイクル（毛周期）は、休止期を含めて４〜５カ月位で、１日の伸びは０．１８ｍｍ位、１カ月に５．４ｍｍ位伸びるのが平均で、 比較的休止期の毛が多くなっています。 普通、数百〜１２００本位生えていて、モザイクパターン（いっせいに抜けない）で抜けています。
　眉毛を伸ばそうと思っても、３週間位の状態ですと伸びている眉でも３．８ｍｍで、休止期のものは伸びないでそのままになっていますので、「ザンバラ」という状態になっているのです。
　 眉の下側を剃ったからといって濃くなったり薄くなるものではなく 、完全に生え変わるのには４〜５カ月位かかりますので、この期間待てば元のような濃い眉に変わっていくでしょう。　
　ケアの方法ですが、眉墨を使って薄いところをカバーすると、炭素の影響で毛根部が乾燥してしまいかえって抜けやすくなってしまいますので、眉墨を使う場合は次のようにして下さい。
　朝晩２回、眉に油脂分の補給をすることで、少量の保湿系のローションかホホバオイルを薄く地肌の部分からつけ、アイブロウブラシで眉頭は下から上へ、眉尻は顔の内側から外側へブラッシングしておくと良いです。
（全理連中央講師　板羽忠徳）

参考資料
　眉は俗に「眉目秀麗」と言われるほど、顔の美しさに大きなアクセントを与え、女性の顔剃りやメイクアップ全体のなかでも重要な役割をになっています。男性も眉のバランスを整えることにより、印象がガラリと変わって見えるようになります。
　太い眉はたくましさ、力強さを感じさせてくれますが、手入れをしていない眉は、ゲジゲジ眉として嫌われてしまいます。眉専用のアイブローシザーズやアイブローブラシ＆コームを用意してカットし、余分な毛はアイブローニッパーズで抜いたり、剃ってスッキリさせましょう。
　 眉の位置はほとんどの人が顔の左右で高さが違っています ので、高い方の眉がどちらかを確認し、高い方の眉からカットを始めます。
　眉頭から３分の２の眉山の位置を決めたら毛先をカットして整えます。少し多めにカットして眉が低く見えるようにし、バランスをとりながら形を整えます。次に眉の下側のカットを行います。こちらは眉の低い方を先に根元側から一本ずつカットして形を整えていきます。左右の眉のバランスを見ながら微調整を行いながらスッキリさせましょう。
　目がクリクリとして大きく見えると童顔に見えてしまいます。対比の錯覚を利用し眉の長さを変えることにより、瞳の印象を変えることができます。眉が短いと目が大きく見えるため童顔に見え、眉が長くなると小さく見えるので大人っぽく見えるようになります。
　眉の形を眉尻を上昇気味にすることにより、頬がすっきりと見え、鼻も長く見えるようになり、眉尻を下げると童顔に見えるようになります。